2012.02.15
将来の夢について
はじめまして。
四年学生コーチ、阿部智之(耐久)と申します。
今回この場をお借りして、将来の夢についてお話させていただきます。
私は卒業後、高校教員となり高校野球指導者の道だけを考えています。
何故、私は指導者を目指すかと申しますと、高校時代の恩師の影響であります。
私は生まれつき、内反足症という病気を両足に抱えております。
幼年期に手術致しましたが、今でも発達障害が右足に残っており、
その後遺症で中学三年時に選手を断念せざるを得なくなりました。
それでも恩師は硬式野球部の入部を認めてくださり、
高校三年間、恩師の元で活動しました。
毎日怒られる日々でしたが、恩師の「当たり前のことを当たり前に」、
「何事も妥協せずにいかにできるか」という指導方針に今でも共感しています。
そうした中で、恩師のように妥協しない指導者となり、
いつの日にか甲子園でお互い対戦してみたい、と思ったことが指導者を志すきっかけです。
また、私の地元・和歌山県で少年野球を共にプレーした友人の影響もあります。
昔から雲の上の存在だった彼は強豪・智辯和歌山に進み、甲子園で活躍する姿が今も忘れられず、私にとって甲子園は、強い憧れの場所でいっぱいになりました。
(現・龍谷大野球部副主将、田甫淳(あっちゃん)これからもよろしく(笑))
私は母子家庭で育ちました。
母は今でも野球ができなくなってしまった自分に、
「申し訳ない」との言葉を掛けてきます。
野球と関わる自分のことが好きな母に対する、親孝行は何かと問い詰めると、
まず高校教員となり、野球部の指導にあたれることだと思い、最終的に「甲子園」を目指すことだと考えます。
私が持つ、「甲子園」への強い気持ちは誰にも負けない自信があります。
ただ、「気持ち」だけでは強豪校に勝つことができず、
「技術・戦術面」も最重要点であることは、百も承知しております。
その為には「相手に隙を見せない野球」、カバーリングや準備・確認など
見落としやすい部分の強化をしていきたいと考えています。
残り一年「指導者」への道のために、自分に妥協をせず、
何事にも一生懸命に取り組むことにも努めていきます。
また、野球だけでなく、高校野球を通じて得られる喜び・苦しみを、
いかに生徒の人生に活かしていけるか。
そして、自分自身、生徒と共に成長していくことも必要です。
最後に私が尊敬する野球人・野村克也監督の著書『弱者の兵法』の一部を紹介します。
『「高校野球がどうしてあんなに人気があるのかをかんがえてみろ」(中略)やはり一生懸命さなのだ。人間がもっとも美しく見えるときーそれはひたむきに、一生懸命なにかに打ち込んでいるときだと私は思う。その姿に人々は胸を打たれる。感動を覚える。だからこそ、人は高校野球に魅せられるのである。』
これが私の高校野球に対する、基本的な考えです。
長文、失礼しました。