2012.12.08
初優勝の遺品
立教大学野球部は、新チームを結成して創部104年目を迎え、伝統を築き上げてこられたOB・OGの方々は1,000名を超えます。
そんな長い歴史の中で、記念すべき初優勝を成し遂げた時代の野球用品や記念のアルバムが、11月中旬、立教学院史資料センターに寄贈されました。
この様子は、立教大学のHPでも紹介されました。(http://www.rikkyo.ac.jp/news/2012/11/11863/)
この貴重な資料は、百瀬和夫氏(昭和9年卒・松本商業(現・松商学園))の遺品であり、
長男でこちらもOBの国夫氏(昭和38年卒・松商学園)のご協力で、今回の寄贈式が取り行われることになりました。
この寄贈式には、国夫氏の、横川OB会長を含む7名の同期も立ち会われ、
野球部側からは、前田部長と主務の自分が出席しました。
【左から3番目が百瀬国夫氏】
1931年、立教大学野球部は初めてリーグ戦で優勝を果たしました。
この時、和夫氏は正捕手を務めていました。
初優勝を記念して、野球部は翌年の1932年に米国遠征し、
エール大学やシカゴ大学、スタンフォード大学といった
アメリカでも有数の名門校と交流戦を行いました。
また、その時にニューヨーク・ヤンキースの試合を観戦し、米国聖公会の協力を得て、
ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックをはじめとするヤンキースの選手たちとの懇親の機会も設けられました。
今回寄贈された資料は、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックのサインやヤンキースナインによるサインボールなど、
米国遠征時の記念品や写真アルバムをはじめ、昭和初期の野球部の試合や練習風景を収めた写真アルバム、和夫氏が当時使用していたキャッチャーミット、スパイクケース、バットケースなどの貴重な物品です。
キャッチャーミットも今とは形が違い、そのせいかパスボールも多かったとの国夫氏の説明に、野球の歴史を実感しました。
戦前の野球部の資料がこのように物品として寄贈されたのは初めてのことで、
自分自身もこの寄贈式に出席して、とても丁寧に保管・整理された資料や野球道具に驚かされました。
寄贈式のあと、出席された方々とセントポールズ会館で会食させていただきながらいろいろなお話を伺い、104年目の野球部を引っ張っていくことへの自覚がより強くなりました。
今年も残り1ヶ月を切りましたが、練習は年末まで追い込んでいきます。
やり残しのないよう、高い意識を持って頑張っていきます。